ユキ様

歯石除去のご用命



食事の時に痛そうにしている様子から 獣医院さまにて歯石が口腔内を傷つけていることが原因との診断で 
しかし20歳のご高齢で全身麻酔は負担が大きすぎるため やむなく断念との英断をされましたが 
とても痛々しく痩せ始めたことからも心配で可哀想なので 何とか少しでも痛みを軽減できないかとのお問い合わせをいただき
通常にても 初回での猫ちゃんの歯石除去は困難を窮める懸案ですが 委細の特別な条件と事情から
歯石が原因であれば 叶うかぎりに除去を挑戦させていただくことでお伺いいたしました。

感情の刺激・興奮の高まりを一定ラインに保ちつつ 慎重に穏やかにゆっくり 一本ずつ全歯確認させていただきました。

右上顎最奥の歯牙の堆積が一番大きかったですが 歯根部はしっかりとし 歯石表面も滑らかであり頬内側も傷を付けている様子はなく
痛みの原因ではありませんでした。 不用意無理に除去し欠片を鋭利なまま残し途中断念をしてしまうことは 
かえって悪い状態にしてしまいますので 他の歯牙を含め 現状のままにさせていただきました。

左上顎の最奥の歯牙は、ここ最近 咀嚼の時にガリンガリと音が聞こえたとのお話から その歯牙が大きくグラつき
下顎の歯牙と当たり始めたゆえと存じます。 現在は抜け落ちておりましたので ガリン!の音は、いま聞かれないと思います。

左上顎下顎ともに 歯肉の炎症と瘤状の盛り上がりが見られ それが咬み合わせの度に歯牙とフードに当たり 痛みが走る原因との
見解に至りましてお伝え申し上げました。  お話させていただきました食事内容へ 流動的に摂取できる食事へのご変更が
今一番有効で最良な対処方法とおすすめ申し上げました。

歩様も 唸り声も 意識も まだまだしっかりとしているご様子ですから 
栄養の摂取が順調に回復されましたら 体重も体調も元気さも取り戻せると存じます。

篤く温かなご愛情に 心から嬉しさと敬服とを感じ抱きました。
ありがとうございました。